Tuesday 10 November 2009

Normal patient? or not?

今日もお仕事、無事に終了いたしました。
最近は病棟を一人で受け持つようになって数週間経ったのもあり、時間の配分の仕方とか、患者さん、看護師、医師への接し方が自分で言うのも何ですが、上手になってきた(慣れてきた、とも言う)気がします。一人の看護師さんも今日は、私の先輩に私が良くやってくれてるわ、と言ってくれてとても嬉しかったデス。

今日気になった患者さん。ちなみに骨折で入院してます。
薬歴を確認していると、普通にコカイン月に2回。と書かれていました。これは同僚が違う病棟にいた時にとった薬歴なのですが、普通に書かれていることにビックリしました。ということは患者さんが自己申告したというわけで。

そして投薬(患者さんに薬を与える)するにあたって、鎮痛剤系の薬はそのまま与えず、カプセルを開けて水に溶かして、看護師の見ている間に飲み込ませること。これは、違う病棟で飲んだ振りをして、その後注射器で自分の腕に静脈注射したのが見つかったためです。またまたビックリ。

この病院はこんなことは日常茶飯事なのですが、やっぱりその度にホエ~と思ってしまいます。
しかし、私も慣れました。こういう患者さんにはナメラれても困ってしまうので、ドキドキしていてもそれを見せないように話せるようになった気がします。

彼は薬物中毒ですが、今のところHIVは陰性のようです。
こちらではどうしても中毒から抜け出せない人たちには、せめてHIVや肝炎感染を防ぐため、無料で新しい針を供給していたりします。悪いことは悪いことですが、拒絶して、見て見ぬ振りをするよりは、できることからやろう、という国の政策です。このキャンペーンのおかげで、オーストラリアでの針刺しによるHIV感染率は劇的に減りました。

薬物中毒から抜け出すためのプログラムも盛んで、メタドンまたはメサドンによる麻薬代替プログラムに参加している患者さんも多くいます。とても厳しく規制されているので真剣でない患者さんはすぐに振り落とされてしまいますが、こういうプログラムがあるだけでも救いかな、と思います。私の受け持つ病棟では、このプログラムに参加している患者さんがここ1週間で4人いました。

今は女性1人(膝関節置換手術のため入院)ですが、その方は3年間このプログラムに取り組んでいます。患者さんと医師、薬局の連携がとても大切です。

違法な薬を合法な薬で代替するというプログラムなので、完全に健康とは言えませんが、このプログラムのお陰で、誘惑を断ち切り、普通の生活を営んでいる人がたくさんいます。最初は偏見の気持ちもありましたが、誰でも人生失敗することはある、そこから抜け出す努力をしているなら協力してもいいかな、とたくさんの「普通」の患者さんを見て思うようになりました。

日々勉強です。


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