Friday 4 December 2009

Don't be disheartened

2005年にシドニー大学院で医療薬学を専攻したことから全てが始まった。その頃は英語で電話をかけることだけでもおっかなびっくりの自分がいた。

多分現地生は1時間で終わる内容を3時間かけ、プレゼンの練習は少なくとも5回以上するような毎日が続いたけれど、そんな訓練も手伝って度胸もついた。この間、現在働いている病院で、学生実習があった。なので、このときは海外から来ていながらも「薬剤師」として病棟を歩き回った。

2006年に無事に卒業し、お世話になった教授に仕事を探していることを伝え、現在の病院に3ヶ月契約で薬剤師アシスタントとして雇ってもらった。大学院も卒業して薬剤師として数週間過ごした病院でアシスタントとして働くことに抵抗はないのか、と聞かれたこともあったが、そんなこと考えても仕方が無いし、自分にとっては勉強の場だとポジティブに考えた。頑張って働いて3ヶ月延長のオファーをもらった。このときはワーホリビザだったので、半年が働ける最長期間だった。アシスタントながら、やっと「病院職」に一歩足を踏み入れたことが嬉しかった。このときはまだ病棟へ行けるのは薬を配達しにいくだけだった。でも毎日薬を目にできるのはとても勉強になり、2007年初めにオーストラリア薬剤師登録試験の第1次試験に合格、2007年末にスキル独立永住ビザの申請開始。

2008年半ば、訳あってHubbieにスポンサーになってもらい、パートナービザを取得し、また働けることになったのでまたダメ元で同じドアを叩いてみた。喜んで採用してくれて数日後には働き始めた。毎日毎日、文句は1つも言わず、皆がやりたがらないこともやって、頑張って働いた。

2008年末、研修生として採用されるための面接をしてくれることになり、紆余曲折を経ながらも、薬剤師研修生として採用された。この日は本当に嬉しくて涙して喜んだ。

研修生活の始まった2009年1月。公立病院で研修生活を送れるのは、現地生でも全国でほんの一握り。なので、その一員として研修生活を送れること、そして現在いる病院で働けることが、光栄だった。

でもそこからは正直必死の毎日だった。一緒に研修生活を送る現地生の二人は、トップ中のトップ。二人と会話をしているだけでもしんどいことが多かった。自分の過去数年の経験はなんだったんだろ・・・と思うこともしばしば。卒業したばかりのこの子達に完全に負けてる、と感じる毎日。

でも自分なりに良く頑張った、と思う。そして良い経験もさせてもらった。これは確実だと思う。良い同僚にも恵まれた。だから今まで根をあげずにやって来れたんだと思う。この間にHubbieと結婚し、スキル独立永住ビザも無事に取得し、同僚にも羨ましがれるぐらいに順調で楽しい毎日を送った。

数週間前に来年の薬剤師のポジションがいくつかオファーされているに当たり、面接があった。5人が来年働きたいと思っていて、ポジションは4つ。どんなに自分が頑張れる人だと思っていても、自分の知っている私以外の4人は本当にスキルのある薬剤師であると、と白旗を最初からあげていた私。私以外は皆現地出身で英語ではもちろん完全に負けているし、勝てる気もしない。

精一杯やったけど、やっぱりダメだった。分かっていたけど、やっぱり何だか心にはぽっかり穴が開いた感じがする。
今日、帰る前に副部長に呼ばれて説明された。説明してくれなくても最初から分かっていたけど、その気持ちは嬉しかった。1年前から比べると飛躍的にスキルが伸びていること、しかし医療におけるスキルは他の4人と比べると今一歩ということらしい。しかし今の外科病棟は基本的に質よりも量をこなさないといけない(とにかく入退院の数が多いため)雰囲気があり、そこにいてはあまりその技術が伸びる気もしないということを正直に伝えたところ、またこの少しの期間で何ができるか一緒に考えていこう、というように言われた。そして興味があったらまた次の機会にまた応募してほしい、とのことだった。

そして何度も言われたのはDon't be disheartened。ここまで良くやってきた。基本的にPraise以外の言葉は何もなかった。あなたのこの病院でのJourneyは終わったわけじゃないよ、もう少しで次が見えてくるわよ。

家に帰るまでは我慢したけれど、帰宅したら悔しくて涙が止まらなかった。もう大泣きです。家が近くてよかったよ、ホント。笑。

オーストラリアでもピカイチに有名な病院で研修生をさせてもらえただけでも有難いと思わないといけないんだろうけど、そのレベルに自分が到達することはあるのだろうか、と考えると悔しい。地味に、地道に這い上がってみたけれど、ちょっと間に合わなかった・・・、かな。

落胆してばかりもいられないので、とりあえず試験に合格して、その後のことはその後、この病院のポジションが出次第また応募するかどうかはその時に考えまする。

ということで、パパママ、この事は電話で話したくないからね。笑。このことはここでおしまい。よろしくね。
Hubbieにも聞いてもらって、ここにも書いて、気分もちょっとは落ち着いたかな。

今は再来週の試験に向けて頑張るよ。



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2 comments:

  1. *hugs you tightly*
    よく頑張ってここまできたね!
    次の目標は決まっているのかな??
    HANA

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  2. HANAちゃん、
    ハグ、どうもありがとう!次の小さな目標はとりあえずもうすぐある口頭試問を無事に終えて、薬剤師試験を全て合格して、やっとこさ研修生活を終えることかな。
    その後のことは正直まだ決まっていないな~。とりあえず目の前のことから片付けます♪

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